従業員アンケートで多い体の悩みランキング|企業の対応策と健康経営

「最近、従業員の集中力が続かない」「休職や体調不良による欠勤が増えている」
こうした悩みを抱える企業は少なくありません。
その背景には、従業員一人ひとりが抱える“体の不調”が深く関係しています。
実際、従業員アンケートやストレスチェックの自由記述欄を見ると、肩こりや腰痛、眼精疲労、慢性的な疲労感など、業務に起因する体の悩みが数多く挙げられています。
本記事では、企業が実施した従業員アンケートや職場ヒアリングで多く見られる「体の悩み」をランキング形式で整理し、それぞれに対して企業としてどのような対応策が考えられるのかを解説します。
個人任せにしがちな健康課題を、組織的にどう支えるかという視点で、健康経営・福利厚生施策のヒントをお伝えします。
なぜ「従業員の体の悩み」を把握する必要があるのか
多くの企業では、体調不良は「個人の問題」として扱われがちです。
しかし、同じ職場で似たような不調が多発している場合、それは業務環境や働き方に起因する“組織課題”と考えるべきです。
特に以下のような状態は要注意です。
- 肩こり・腰痛を訴える社員が多い
- 夕方になると集中力が落ちる社員が目立つ
- 目の疲れ、頭痛、睡眠不足の訴えが多い
- 体調不良による遅刻・欠勤が増えている
これらはプレゼンティーズム(出勤しているが生産性が低下している状態)の典型的なサインであり、放置すると業績や人材定着にまで影響します。
従業員アンケートで多い「体の悩み」ランキング
【企業ヒアリングベース】
ここからは、企業の従業員アンケートや職域ケアの現場で多く聞かれる「体の悩み」をランキング形式で紹介します。
第5位:足のむくみ・だるさ
よくある声
- 「夕方になると足が重くなる」
- 「座りっぱなしで血行が悪い気がする」
- 「立ち仕事で脚がパンパンになる」
背景・原因
足のむくみやだるさは、長時間の同一姿勢(座りっぱなし・立ちっぱなし)が大きな要因です。デスクワーク中心の職場でも、接客や製造現場でも共通して見られます。
特にリモートワークの普及以降、
- 移動量の減少
- 運動不足
- 姿勢の悪化
が重なり、下肢の血流が滞りやすくなっています。
企業としての対応策
- 定期的な立ち上がり・ストレッチの促進
- 座りっぱなしを防ぐ職場ルールの整備
- 福利厚生としての職場ケア(下肢ケアを含む施術)
足の不調は軽視されがちですが、全身疲労や集中力低下の入口になることも多く、早めの対応が重要です。
足のむくみ・だるさ対策については、以下の記事でより詳しく解説しています。
第4位:頭痛
よくある声
- 「午後になると頭が重くなる」
- 「パソコン作業が続くと頭痛が出てくる」
- 「薬を飲むほどではないが、集中できない」
- 「天候や忙しい時期に頭痛が増える」
背景・原因
職場で訴えられる頭痛の多くは、業務環境や働き方に起因する慢性的な頭痛です。特に多いのが、次のような要因です。
- 長時間のデスクワークによる首・肩の筋緊張
- 眼精疲労の蓄積
- 姿勢不良による血流低下
- 精神的ストレスや自律神経の乱れ
これらが複合的に重なることで、緊張型頭痛を中心とした慢性的な頭痛が生じやすくなります。
本人にとっては「我慢できてしまう不調」であるため、申告されにくい一方で、生産性を大きく下げているケースも少なくありません。
企業としての対応策
頭痛対策は、単なる対症療法ではなく、原因にアプローチする施策が重要です。
- VDT作業環境(画面位置・照明・休憩)の見直し
- 首・肩・目の疲労を軽減する職場ルールの整備
- 専門職による首・肩・頭部周辺への定期的なケア
特に、首・肩の緊張を緩和し、血流や自律神経のバランスを整えるアプローチは、頭痛の予防・軽減に直結しやすい施策として注目されています。
頭痛は放置すると、集中力低下や判断ミスにつながり、プレゼンティーズムの典型例となります。
そのため、企業として早期に気づき、組織的に支えることが重要です。
頭痛対策については、以下の記事でより詳しく解説しています。
第3位:眼精疲労・目の疲れ
よくある声
- 「夕方になると目がかすむ」
- 「画面を見続けて頭が痛くなる」
- 「目の疲れから肩や首もつらい」
背景・原因
VDT(情報機器)作業が中心となる現代の職場では、眼精疲労はほぼ全職種共通の課題です。
- 長時間の画面注視
- 瞬きの減少
- 照明・画面設定の不適切さ
が重なり、目だけでなく首・肩・自律神経にも影響を及ぼします。
企業としての対応策
- 休憩ルール(20-20-20ルール等)の周知
- 照明・モニター環境の改善
- 目・首・肩を同時にケアできる施策の導入
眼精疲労は、放置すると慢性的な不調に移行しやすい点が特徴です。
眼精疲労(目の疲れ)対策については、以下の記事でより詳しく解説しています。
第2位:腰痛
よくある声
- 「慢性的に腰が重い」
- 「座っているだけで腰がつらい」
- 「ぎっくり腰が不安」
背景・原因
腰痛は、デスクワーク・立ち仕事・肉体労働を問わず、ほぼすべての職場で上位に挙がる悩みです。
- 長時間同じ姿勢
- 体幹筋力の低下
- 作業姿勢のクセ
などが複合的に関与しています。
企業としての対応策
- 作業姿勢・動線の見直し
- 腰痛予防に関する啓発
- 定期的な身体メンテナンスの提供
腰痛は欠勤・休職の直接原因になるケースも多く、経営リスクとして捉える必要があります。
腰痛対策については、以下の記事でより詳しく解説しています。
第1位:肩こり・首こり
よくある声
- 「常に肩が重い状態が続いている」
- 「夕方になると首から肩にかけて痛みが出る」
- 「肩こりがひどい日は仕事に集中できない」
- 「マッサージに行きたいが時間が取れない」
背景・原因
従従業員アンケートで最も多く挙げられる体の悩みが、肩こり・首こりです。
この不調は、ほぼすべての職種・年代で見られ、次のような要因が重なって発生します。
- 長時間のデスクワークやスマートフォン使用
- 前かがみ姿勢・猫背・巻き肩
- 眼精疲労の蓄積
- 精神的ストレスによる筋緊張
- 運動不足による血行不良
肩こり・首こりは「慣れてしまう不調」であるため、本人も周囲も深刻さに気づきにくい傾向があります。
しかし実際には、「集中力の低下」「判断スピードの低下」「イライラ・疲労感の増大」など、業務パフォーマンスに直結する影響を及ぼします。
企業としての対応策
肩こり・首こり対策では、「自己管理に任せない仕組みづくり」が重要です。
- 作業環境(デスク・椅子・モニター位置)の最適化
- 定期的な休憩・ストレッチの促進
- 首・肩まわりを中心とした専門的ケアの導入
特に、職場で気軽に受けられるケア施策は、利用率が高く、継続しやすい点が評価されています。
肩こり対策については、以下の記事でより詳しく解説しています。

\ 福利厚生・健康経営の一環として導入できます /
働く治療室は、国家資格者が企業に訪問し、従業員一人ひとりの状態に合わせたはりきゅう・マッサージを提供する職域ケアサービスです。
従業員が移動する必要がなく、業務の合間に無理なく導入できるため、健康施策を“形だけで終わらせない”仕組みづくりに役立ちます。
体の悩みを「放置」した場合に企業が負うリスク
従業員の体の不調を個人任せにし続けると、企業側には次のようなリスクが生じます。
特に近年は、「働きやすさ」や「健康への配慮」が企業選択の重要な基準となっており、健康施策の有無が人材確保・定着に影響する時代になっています。
プレゼンティーズムの慢性化
出勤しているものの、
- 集中力が続かない
- 作業効率が落ちている
- ミスが増える
といった状態が常態化し、見えない生産性損失が発生します。
体の不調による生産性低下は、プレゼンティーズムとして企業経営に影響を与えます。
プレゼンティーズムとアブセンティーズムの違いや対策については、以下の記事で詳しくまとめています。
休職・離職リスクの増加
腰痛や肩こり、頭痛などが悪化すると、
- 通院や休職が必要になる
- 「この職場では長く働けない」と感じる
といった理由から、人材流出につながる可能性もあります。
エンゲージメント・満足度の低下
「体調が悪くても配慮されない職場」という印象は、
- 会社への信頼低下
- モチベーション低下
を引き起こし、組織全体の雰囲気にも影響します。
企業として実践しやすい「体の悩み」への対応策
① アンケート・ヒアリングによる課題の見える化
まず重要なのは、従業員がどのような不調を抱えているのかを把握することです。
定期的なアンケートや簡単なヒアリングを行うことで、
- 不調の傾向
- 部署・職種ごとの特徴
- 優先的に対策すべき課題
が明確になります。
② 環境改善とセルフケア支援
次に、職場環境の改善とセルフケアの支援です。
- 作業姿勢・レイアウトの見直し
- 休憩やストレッチの推奨
- 健康情報の共有
ただし、これだけでは忙しさの中で形骸化しやすい点に注意が必要です。
③ 福利厚生としての「職域ケア」の活用
そこで注目されているのが、職場に専門職が訪問し、直接ケアを行う施策です。
- 従業員が移動せずに受けられる
- 業務の合間に利用しやすい
- 肩こり・腰痛・眼精疲労・頭痛など複数の不調に対応できる
といった特徴があり、利用率・満足度が高く、実感されやすい施策として導入が進んでいます。
福利厚生施策は「コスト」ではなく「投資」
体の不調への対策は、単なる福利厚生ではありません。
それは、以下につながる経営投資です。
- 生産性向上
- 人材定着
- 職場の雰囲気改善
- 健康経営の推進
従業員の声に耳を傾け、体の悩みを組織的に支える取り組みは、結果として企業価値の向上にも寄与します。
福利厚生施策として「働く治療室」が果たす役割
企業向けはりきゅうマッサージサービス「働く治療室」は、今回紹介したような従業員アンケートで多い体の悩みに対して、次の特徴で対応します。
- 国家資格者による専門的な施術
- 職場への訪問型サービスで導入しやすい
- 肩こり・腰痛・眼精疲労など幅広い不調に対応
- 健康経営・エンゲージメント施策として活用可能
「福利厚生を充実させたいが、何から始めればいいかわからない」「健康経営の取り組みを形にしたい」そうした企業にとって、現実的かつ効果を実感しやすい選択肢となります。
『働く治療室(Hataraku Treat)』

自社に合う健康施策か、まずは確認してみませんか?
従業員の体の悩みは、放置するほど改善が難しくなります。
一方で、大がかりな設備投資や制度改革を行わなくても、小さく始められる健康施策は存在します。
働く治療室では、企業規模や働き方に合わせた導入方法をご提案しています。
「自社でもできるのか」「福利厚生として成立するのか」など、検討段階でのご相談も可能です。
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まとめ
従業員アンケートで多く挙げられる体の悩みには、肩こり・腰痛・眼精疲労・頭痛・足のむくみなど、業務環境や働き方に起因するものが数多くあります。
これらの不調は個人の問題として見過ごされがちですが、放置すれば生産性低下や欠勤、離職といった経営リスクにつながります。
重要なのは、従業員の声を通じて健康課題を「見える化」し、企業として継続的に支える仕組みをつくることです。
環境改善やセルフケア支援に加え、職場で受けられる専門的なケアを取り入れることで、無理なく健康施策を定着させることができます。
従業員の体を守る取り組みは、働きやすい職場づくりと持続的な成長を支える重要な一歩と言えるでしょう。

株式会社BE NOBLE 代表取締役、法政大学経営大学院特任講師、MBA(経営管理修士)
医療機関での勤務経験を活かし、ヘルスケア事業者の経営・集客支援、企業・法人向け健康経営支援事業を展開。
中小企業診断士/健康経営エキスパートアドバイザー/キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/鍼灸師/柔道整復師など、多岐にわたる資格を保有し、幅広い視点からクライアントの課題解決に取り組む。
【OFFICE CARE】 貴社の健康投資を支援!
企業の健康経営の導入や福利厚生の活用、従業員への健康投資をサポート。
従業員の健康予防・体調不良・病気による職場復帰まで“からだ”と“こころ” を「出張はりきゅうマッサージ」「メンタルヘルス対策」、職場に付随する悩みである「キャリア形成支援」をおこなっています。
”経営の視点””からだの視点””こころの視点”の3つの視点で効果的なサポートをしてますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。



