通院より職場ケアが合理的な理由|福利厚生・健康経営の新常識

従業員の肩こりや腰痛、眼精疲労、慢性的な疲労感に対して、「体調が悪ければ通院してください」と案内していませんか。
一見、従業員想いの対応に見えますが、実はこの対応が業務効率の低下や生産性ロスを拡大させているケースは少なくありません。
通院には移動時間や待ち時間が発生し、業務を中断せざるを得ないためです。
一方、近年は「職場でケアする」福利厚生施策に注目が集まっています。
短時間・業務中に受けられるケアは、従業員の負担を抑えつつ、企業側にとっても生産性・エンゲージメント向上につながる合理的な選択肢です。
本記事では、通院対応の課題と職場ケアの合理性を比較しながら、なぜ今「職場でのケア」が健康経営の実践として有効なのかを、経営・人事の視点からわかりやすく解説します。
1. 企業が抱える「従業員の不調」という見えにくい課題
デスクワーク中心の職場では、肩こり・腰痛・眼精疲労・頭痛・足のむくみといった不調が慢性化しやすくなります。
これらは「すぐに休職するほどではない」一方で、集中力や判断力を確実に低下させ、仕事の質をじわじわと下げる要因になります。
企業側から見ると、
- 欠勤はしていない
- 表面的には業務が回っている
- 数値化しづらい
という理由から、問題が後回しにされがちです。
しかし実際には、不調を抱えたまま働く状態が続くことで、ミスの増加・業務スピードの低下・疲労の蓄積が起こり、結果的に組織全体のパフォーマンスに影響します。
2. 企業が「通院対応」を選びがちな理由
多くの企業では、従業員の体調不良に対して次のような対応が一般的です。
- 症状が出たら医療機関や治療院へ通院してもらう
- 有給休暇や中抜けでの通院を認める
- 福利厚生として通院費補助や保険制度を整備する
これらは一見、合理的で企業側の手間も少ない対応に見えます。
しかし、通院前提のケアには構造的な課題が存在します。
3. 「通院させる」対応が抱える4つの限界
3-1. 通院は業務時間を確実に奪う
通院には以下の時間が必要です。
- 移動時間
- 待ち時間
- 施術・診療時間
たとえ短時間でも、半休や中抜けが発生すれば業務の連続性は途切れます。
特に中小企業では、1人抜けるだけで業務負荷が他の社員に集中するケースも少なくありません。
3-2. 「症状が重くならないと行かない」心理
多くの従業員は、「まだ大丈夫」「忙しいから後回し」と考え、症状が悪化してから通院します。
結果として、次のような悪循環に陥ります。
- 回復までに時間がかかる
- 仕事に集中できない期間が長引く
3-3. 企業側が健康状態を把握できない
通院は個人の行動であり、企業側は以下を把握できません。
- どのような不調が多いのか
- 業務との関連性
- 改善しているのか
つまり、職場環境改善や予防施策につなげる情報が得られないのです。
3-4. 「自己責任」に見えやすい福利厚生
通院費補助や休暇制度があっても、次のような声は少なくありません。
- 実際に使われていない
- ありがたみを感じにくい
制度はあっても“体感できない福利厚生”になりがちです。

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通院による時間ロスを抑えながら、不調の早期対策と職場環境改善を同時に実現できます。
4. 「職場でケアする」とは何か?
職場でケアするとは、業務時間内または職場内で、専門家による身体ケアを提供することです。
代表的な施策には以下があります。
- 出張型マッサージ・はりきゅう
- 社内リラクゼーション施策
- 定期的なコンディションケア
- 運動・ストレッチなどの単発の研修・セミナー
近年は、国家資格者が対応する出張型マッサージ・はりきゅうを福利厚生として導入する企業が増えています。
5. 職場ケアが合理的な5つの理由
5-1. 業務中断を最小限に抑えられる
職場ケアは、15〜20分程度の短時間施術が主流です。
移動・待ち時間がなく職場内で完結するため、次のようなメリットがあります。
- 業務への影響が最小限
- スケジュール調整がしやすい
5-2. 「軽度不調」の段階で対処できる
職場ケアは「不調が重くなる前」に利用されやすく、
- 肩こり
- 眼精疲労
- 腰の違和感
といった初期症状への対応が可能です。
これは医療費抑制・休職防止の観点でも重要です。
5-3. 利用率が高く、形骸化しにくい
ジム補助や外部サービスは「使われない福利厚生」「一部の人だけが使う制度」になりがちですが、職場ケアは次のような理由から「せっかくだから受けてみよう」という心理が働き、利用率が高い傾向があります。
- 目の前で実施される
- 予約のハードルが低い
5-4. 従業員満足度・エンゲージメントが向上する
「会社が自分たちの体調を気にかけてくれている」という実感は、心理的安全性・エンゲージメント向上に直結します。
特に若手・女性社員からの評価が高い施策です。
5-5. 健康経営の“実行施策”として説明しやすい
健康経営では、以下を社内外に説明する必要があります。
- 何を実施しているのか
- どんな効果が期待できるのか
職場ケアは取り組み内容が明確で、説明しやすい施策です。
実際に職場ケアを導入する際のメリットや進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
6. 通院対応と職場ケアの比較
| 観点 | 通院対応 | 職場ケア |
|---|---|---|
| 業務影響 | 大きい | 小さい |
| 利用率 | 個人差あり | 高い |
| 軽度不調対応 | 難しい | 得意 |
| 企業の把握 | しにくい | しやすい |
| 健康経営との親和性 | 低め | 高い |
7. 福利厚生として導入しやすい「働く治療室」
こうした職場ケアを実現するサービスの一つが、働く治療室です。
『働く治療室(Hataraku Treat)』

まずは“小さく試す”ところから始めてみませんか?
職場ケアは、いきなり大規模に導入する必要はありません。
働く治療室では、スポット導入や月1回・少人数からの導入にも対応しており、自社の規模や課題に合わせて無理なく始めることができます。
健康経営の第一歩として、「通院に頼らないケア」を検討してみてはいかがでしょうか。
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※企業規模や職場環境に応じた導入相談を承っています。まずは情報収集として、お気軽にご確認ください。
8. こんな企業に職場ケアは向いている
- デスクワーク中心の企業
- 若手人材の定着に課題を感じている
- 健康経営をこれから本格化させたい
- 福利厚生が形骸化している
まずは月1回・少人数からの試験導入でも十分効果を実感できます。
まとめ
従業員の不調に対して「通院してください」と案内する対応は、一見合理的に見えて、実は生産性ロスや不調の長期化を招きやすい構造を持っています。
移動や待ち時間による業務中断、軽度不調の放置、企業側が実態を把握できない点は、健康経営の観点からも大きな課題です。
一方、職場でのケアは、短時間・高利用率・予防重視という特徴を持ち、生産性向上・従業員満足度向上・人材定着を同時に実現できる合理的な施策です。
福利厚生を「制度」ではなく「実効性のある投資」として機能させたい企業にとって、職場ケアは非常に相性の良い選択肢といえるでしょう。
健康経営を形だけで終わらせないためにも、「通院させる」から「職場で支える」への転換が、これからの企業には求められています。

株式会社BE NOBLE 代表取締役、法政大学経営大学院特任講師、MBA(経営管理修士)
医療機関での勤務経験を活かし、ヘルスケア事業者の経営・集客支援、企業・法人向け健康経営支援事業を展開。
中小企業診断士/健康経営エキスパートアドバイザー/キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/鍼灸師/柔道整復師など、多岐にわたる資格を保有し、幅広い視点からクライアントの課題解決に取り組む。
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従業員の健康予防・体調不良・病気による職場復帰まで“からだ”と“こころ” を「出張はりきゅうマッサージ」「メンタルヘルス対策」、職場に付随する悩みである「キャリア形成支援」をおこなっています。
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